日本の【はちみつ】生産量・輸入量・消費量、どのくらい!?
私たちが普段何気なく手に取っているはちみつは、古くから世界中で愛され続けている食品の一つ。
現代においても例外ではなく非常に親しみ深い存在ですが、日本では一体どのくらいの量が流通しているのでしょうか。
スーパーで陳列されていたり、食卓の上に並んでいたり、日常生活の中で当たり前の光景になっていることからもわかるように、日本のはちみつ需要の高さは歴然。
このことは、生産量や輸入量、消費量といった数字にも、しっかりと反映されているようです。
「日本のはちみつの生産量や輸入量ってどのくらい?」
「日本のはちみつの消費量は年間でどのくらいになるの?」
今回は、そんな素朴な疑問を読み解く記事になっていますので、ぜひ参考にご一読くださいね。
はちみつの国内生産量は、年間で約2.8千トン!?
まずはじめに、日本における国産はちみつの生産量についてご紹介しましょう。
農林水産省の統計によれば、近年の国産天然はちみつ生産量は、約2.8千トン!
数字だけを見ると意外と多いように感じられますが、実は全体で見ると希少なんです。
主な生産地としては長野県、北海道、秋田県。
それぞれ、約10%前後の高いシェア率を誇っています。
昭和60年代では約7.2千トン近い生産量がありましたが、蜜源植物の減少などに伴って平成以降は減少傾向でした。
しかし、昨今においては国産はちみつの需要が再び増加しつつあるので、生産量も安定的に推移しているようです。
生産は、需要に大きく影響しますよね。
はちみつに期待させる健康効果への関心の高まりや、医療品への活用が広まりとともに、今後さらに需要が拡大し、生産の成長も期待できるのではないでしょうか。
日本のはちみつ輸入量は、国内生産量の約16倍多い!
国産天然はちみつ、生産量の数字だけ見るとかなり多い印象もありますが、実は希少な存在。
というのも、それは輸入量を見れば明らかです。
実はこの輸入量、国産はちみつの生産量をはるかに上回ります。
国内生産量に比べ、輸入量はなんと約16倍!年間で約44千トンにもなるんです。
輸入量は、平成初期の蜂蜜入り飲料需要によって急激に増加したものの、その後一時は減少傾向でした。
しかし、近年の消費者によるはちみつ需要の高まりから、徐々に増加して近年では安定的な推移を見せています。
主な輸入相手国としてはダントツで中国が多く、約31千トンで全輸入量の約7割を占めています。
日本のはちみつ輸入量が、こんなにも多かったなんてちょっと驚きですね!
はちみつは日本で年間約47千トンも消費されている!
これらの生産量や輸入量などを踏まえると、近年の年間消費量では約47千トンにも及びます。
つまり、これだけの量のはちみつが、日本国内で流通しているということですよね。
日本でのはちみつの流通においては、国産はちみつの多くが家庭用に消費され、輸入はちみつは主に業務用や加工用に使用されているようです。
日本においては生産量よりも輸入量がはるかに多く、輸入はちみつは国内流通の9割以上を占め、全体の消費量から見ると国内はちみつの自給率は約6%。
日本のはちみつ消費量、かなり多いですよね!
このことからも、はちみつが日本人にとって、どれほど親しみ深い食品かが垣間見えてきます。
生産・輸入・消費でわかる、日本のはちみつ需要!
今回は、日本におけるはちみつの生産量・輸入量・消費量について、それぞれご紹介しました。
国産天然のものは意外と多いように見えて、実は全体の消費量の約6%という希少な存在だったんですね。
蜜源の減少などの問題はあるものの、近年のはちみつへの意識の高まりとともに、需要はますます高まると想定され、国内生産量は今後も安定的な推移が期待されます。
国内に流通する9割以上が輸入されたものであることや、近年の年間を通した消費量の多いことからも、はちみつはやはり身近な存在で、日本人にとっても需要が高い食品であるということに改めて気付かされますね。
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<参考リンク>
養蜂をめぐる情勢 令和元年 農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/chikusan/kikaku/lin/sonota/attach/pdf/hachimeguji.pdf