「ローヤルゼリー」と聞くと、はちみつを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、実際ははちみつとは別物。ローヤルゼリーは女王蜂を育てるための栄養食のことです。栄養成分が豊富なので、美容や健康にも嬉しい成分であるといわれ注目されています。
ローヤルゼリーとは
ローヤルゼリーは、はちみつや花粉を食べたミツバチから分泌される物質です。乳白色をしており、酸味が強いのが特徴。ローヤルゼリーの役割は、女王蜂にとっての栄養となることです。ミツバチが運んできた花の蜜を、巣の中の働き蜂が食べ、その上で栄養がつまった液体を唾液腺で合成して頭部から分泌して女王蜂に与えます。これがローヤルゼリーです。女王蜂は、生まれながらに体が大きいわけではありません。「王台」と呼ばれる巣内の特別な部屋にあるローヤルゼリーを食べることで、体型や能力が変わっていくのです。
女王蜂の大きさは、通常のミツバチの2-3倍、寿命は30倍以上と言われています。それを可能にしているのが、ローヤルゼリーに含まれる栄養成分。「天然の総合栄養食」とも呼ばれており、アミノ酸やビタミンなど、栄養成分が40種類以上も含まれています。「すべてのミツバチがローヤルゼリーを摂れば良いのでは?」と感じる方もいるかもしれません。しかし、ローヤルゼリーはとても貴重なものなのです。一つの王台で採取できる量は0.2gという報告も。そのため、巣内でローヤルゼリーを食べられるのは、女王蜂と、生後3日以内の幼虫のみと決められています。
主な摂取方法
近年では、ローヤルゼリーに関するさまざま研究が進み、カプセル状のエキスや、スキンケア用品で摂取するのが一般的になりました。健康食品メーカーや美容メーカーから、ローヤルゼリーの成分に着目した数多くの商品が発売されています。
まとめ
●ローヤルゼリーは、巣内で作られる栄養価の高い物質で、女王蜂など選ばれたハチのみが摂取することができる希少物質。
●摂取方法は、主にサプリメントやスキンケア用品から取り入れることが一般的。